入れ歯安定剤を使用しなければならないですか?

入れ歯をお使いの方であれば、1度はCMやスーパーで入れ歯安定剤が目に映るのではないかと思います。

いくま歯科医院でも入れ歯対策は行っており、安定剤について質問される方も多くいらっしゃいます。

安定剤を使うメリット。

まずは、安定剤を使うメリットを説明したいと思います。入れ歯は喋ったり食事をとったりすると外れてしまうのではないかと思われる方もいると思います。

しかし、入れ歯は早々に外れるものではないのですが欠点もあります。

まずは、前歯でかじるもの。これは前歯でリンゴ等々をかじると、総入れ歯の場合奥歯からカポンと外れてしまうことがあります。

入れ歯の構造上、不可抗力といっても仕方ないかもしれません。

しっかりはめた状態の上の入れ歯を垂直方向に引っ張っても意外と外れないのですが、前歯の部分を持って上に引き上げると、これがけっこう簡単に外れるのです。

吸盤の原理で総入れ歯の場合はくっついているため、手前を外すと奥に空気が入り外れやすくなります。

しかし、自宅で気心知れた家族と食事をとるならば入れ歯が外れても、さほど気にならないと思います。笑い話程度で終わることもあるでしょう。

しかし、人前や家族や身内での集まりの席では、なかなかそうはいきません。

食べなければいいじゃないかとなるかもしれませんが、気を使いながら食べる食事ほど美味しく感じないものはないと思います。

みんなで集まる席だからこそ、気兼ねなく美味しいものを美味しく。楽しい時間を過ごすことは、最高の贅沢です。

そのためにも、気を使わずに食事をとる方法に1つとして入れ歯安定剤があります。

いろいろな種類がありますが、基本は入れ歯が外れないようにするためのものです。

先ほど話したりんごや、お正月になればお餅もあるかと思います。そんな時に役立つアイテムだと思います。

しかし、メリットだけでないのが入れ歯安定剤です。

デメリットとしては、歯茎と入れ歯の間に塗るため違和感を感じることがあります。また、無味無臭のものもありますが、清涼感があるものもあるため、味を損ねたり安定剤のクッション性から食感を損ねてしまうものもあります。

また、歯茎と入れ歯にくっつけるものなので、外した後の手入れのめんどくささがあげられるのではないでしょうか。

できれば、安定剤を使わず食事を取れるのが1番ですが、どうしても外れたくない場面もある時には、そういったものもあるんだと使用してもいいのではないかと思います。使用後は、使用前よりも丁寧な洗浄を心がけることをお勧めします。