最近、上下とも自費の部分入れ歯を作りましたが、最初から頬っぺたの肉や舌を何度も噛んでしまい、傷だらけで痛くて入れ歯を外してしまいました。入れ歯はそういうものなのでしょうか?

入れ歯には総入れ歯の中でも保険が適用される保険診療で作る事が出来る総入れ歯と、自費診療が適用される総入れ歯があります。

ご質問のケースでは自費診療にもかかわらず入れ歯が合わず、口の中を傷つけてしまったという事ですが、通常であれば自費診療では入念に総入れ歯のチェックを患者さんに対して行うはずですので、最後のチェックが出来ておらず総入れ歯の不具合の修正が出来ていなかった可能性もあります。

今回は、「自費診療でお口に総入れ歯が合わない時には」について詳しくお話をさせていただきます。

■自費診療の総入れ歯でトラブルが起きた時には

総入れ歯には保険適用の保険診療で作成する保険の総入れ歯と、自費診療で自費で作成する総入れ歯がありますが、ごくまれに自費診療で入れ歯を作ったにもかかわらず、お口と入れ歯が合わずにお口の中を傷つけてしまったり、痛みを感じる事があります。
そのような場合には、遠慮をせずにすぐに総入れ歯を作った歯医者さんに行き、入れ歯の不具合がある事をすみやかに歯科医師に伝えてください。
入れ歯作りのプロフェッショナルである入れ歯を専門的に作成する歯科医師であれば、患者さんの入れ歯の不具合にも迅速に対応します。

■それでも自費診療の総入れ歯の方がお得で選択肢も多い

自費診療でも総入れ歯が合わない事があると聞いて、それならば安い保険適用の総入れ歯として入れよう、とお考えになるかもしれませんが、総入れ歯は自費診療の入れ歯でもまれに患者さんのお口と合わない、というケースがあります。
ただし、それでも保険適用で作成する総入れ歯よりも、自費診療で保険が適用されない総入れ歯の方が圧倒的に総入れ歯に使用する素材や診療にかける時間が段違いに違ってきますし、入れ歯に使う素材の選択肢の幅も広がります。
保険適用の総入れ歯でも何の問題もなく食べ物を噛む事が出来て日常生活にも支障が出ない患者さんもいれば、保険適用外の総入れ歯でもお口に合わないケースも少ないですがまれにあります。

重要な事は患者さんがしっかりと総入れ歯についての要望を歯科医師に伝える事と、歯科医師がきちんと患者様のデータを把握しながら総入れ歯を作る、という点となります。