保険が適用される保険診療の総入れ歯では、入れ歯の強度が患者さんのかみ合わせの力に負けてしまうといったケースがまれに起こり得ます。
しかし通常は保険診療の保険適用の入れ歯はちょっとやそっとかみ合わせが強いからといって割れたり欠けるような事はないのですが、もしそういう事態が起こるようであれば、ご提案のチタン金属製の総入れ歯を入れるのも良い選択肢の一つです。
今回は、「チタン製の総入れ歯は割れにくい?長持ちするの?」についてお答えいたします。
■チタン金属製の総入れ歯は割れにくく、長持ちします
入れ歯をチタン金属製で作る場合、保険診療では作る事は不可能です。
自費診療の自費で作る保険適用外の総入れ歯となります。
入れ歯がチタン金属製で出来ている場合には、チタンは地球上の中でももっとも硬い金属となる事から割れたり欠ける事はまずありませんし、通常の硬質プラスチックで出来た保険診療で作成する入れ歯よりも長持ちします。
■チタン金属の黒い影が見えない工夫を入れ歯に施します
チタン金属で出来た入れ歯は丈夫で割れにくく、長く持つ入れ歯の一つですが、入れ歯をチタン金属製で作る時の自費診療にかかる金額が35万円前後と比較的高額になる点と、チタン金属が黒い影とならないように金属床で使われているチタンを自然な色の歯肉のピンク色をした樹脂で覆うなど、工夫が施されているので人気があります。
チタン金属はコバルトクロムなどの金属よりも入れ歯として耐久性が高く、熱が伝わりやすいので食べ物や飲み物を飲んだ時も保険診療の硬質プラスチックで出来た入れ歯よりも温度が伝わり美味しく感じる、というメリットもあります。
また、チタン金属は通常の保険適用の入れ歯よりも薄く加工しても強度を保てる為、保険適用の保険診療で作成する入れ歯よりも厚みを3分の1程度にまで減らす事が可能であり、生体親和性の高いチタン金属製の入れ歯で不具合が減った、という患者さんも少なくありません。
さらにチタン金属製の入れ歯は磨耗にも強く、磨耗により入れ歯に不具合が生じる確率も保険適用の入れ歯よりも低くなります。